様々な角度から
「官民連携のまちづくり」に
携わることができる。
2008年入社
コンサルティング
M.Nishida
学生時代に考えていたこと
「シンクタンクに行く」
必要な知識と経験を得るために大学院へ
学部生時代、専攻していた都市計画に関わる仕事に就きたいと考えていたときに、縁あって、あるシンクタンクでインターンシップを経験しました。そこで携わったのが、国が政策提言を行うための支援業務でした。国に代わり関連調査を行い、そこでの課題を整理し、課題解決のための方策を検討し、それらを報告書に取りまとめるというものでした。このとき初めて、都市計画・都市開発という分野において、国をはじめとする様々な主体の裏で、幅広く活躍することができる立場があることを知り、魅了されました。この経験がきっかけとなり「私はシンクタンクに行く」と将来の進路を決定。研究員になるために必要な知識と経験を少しでも蓄積しておきたいと考え、大学院へ進学しました。
修士課程修了にあたっては、シンクタンク業界に絞って就職活動をしました。日本総研に入社を決めたのは、当時最も関心を持っていた「自治体資産を有効活用した官民連携によるまちづくり」についての提言、関連業務を通じた取組みを進めていると知ったからです。“いつか”ではなく、“すぐ”やりたい気持ちでいっぱいでしたので、自分もそこに携わっていくことが具体的にイメージできたことが、一番の決め手になりました。
若手メンバーとして努力したこと
ベテラン揃いのプロジェクトの中で
自分の存在意義を探し続けてきた
入社して配属されたのは、「PPP(官民連携)」と「都市開発」をキーワードに、新しい都市づくりの支援をミッションとする部署。まさに希望通りの配属でした。これまで担当したのは、日本全国の状況や海外の事例などを調査し、今後の都市開発に向けて、どのような政策を進めるべきかという国家レベルのコンサルティング業務や、一つの自治体に入り込んで公共施設の整備を幅広くサポートするものなど。都市開発に関連する、様々な業務に携わることができました。
入社当時から担当している業務に、ある自治体が取り組んでいる公共施設の建設から運営までの事業支援があります。この事業は、官民連携手法の一つである「PFI」という手法を採用して進められているもので、契約内容に基づいて発注者である自治体と事業者である民間事業者との協議の支援・調整を行い、スケジュール通りに施設を開業して、運営を軌道に乗せるまでが当社の担当領域です。
私が参加する5年前にスタートしていたこのプロジェクトでは、発注者側も事業者側も、皆さんが年輩のベテラン揃いでした。参画初期の打ち合わせでは、プロジェクトリーダーを務める上司の下で会議書類の準備や議事録作成などを担当していましたが、いつまでもその役割では、私がここにいる意味も成長もありません。「いかに存在意義を明らかにし、一目を置かれるようになるか」と考え、導き出したのが、「事業契約書を誰よりも熟知した存在になる」ことでした。官民連携事業は事業契約書に基づいて進められるため、事業契約書の内容を理解していれば、協議の際、責任をもった発言ができると考えたからです。
法学部出身ではないので、法律の書面を読むのはこれが初めて。しかも内容は100ページ以上あり、独自の文面構成に慣れ、内容を読み込んでいくのは本当に大変でした。でも、何度も何度も読み返すことで、協議に関連する条文がどこにあるか、次第に見当がつくように、問題解決の糸口になる条文がスッと頭に浮かぶまでになりました。そして3年後、予定通り施設が開業。現在は、私がプロジェクトリーダーとして、運営を軌道に乗せるために行われている発注者と事業者の協議を支援しています。頭の中に「事業契約書」を置きつつ、単にその場の課題に対応するだけでなく、いかに、真の意味でクライアントのためになる提案やアドバイスができるかを考えながら業務にあたっています。
仕事のやりがい
一生忘れられない宝物になった
「発行者欄にあなたの名前も入れたい」という言葉
今も強く印象に残っているのが、入社2~3年目に担当したプロジェクトです。複数の自治体の広域的な連携による新たなまちづくりを支援するプロジェクトでした。各自治体の将来ビジョンを整理し、新たな形でのまちづくりの方向性をまとめていくというもの。首長へのインタビューなども行いましたが、各自治体の想いはそれぞれです。それをどのようにまとめていくか、事務局の担当者とは、本当に毎日のようにやり取りをしました。また、調査報告書は、クライアントの提言書としてそのまま使われることが予定されていたため、その調整は非常に細かく大変なものでした。
そして報告書が完成。一つの地域がより良い方向へ進もうとしていく中で、微力ながらお役に立てたという、やりがいと達成感を味わうことができました。でも、それ以上に嬉しかったのは、一緒に苦労した事務局の担当者から、「本当は、最終ページの発行者欄に、自分たちの組織の名称と並べてあなたの名前も入れてあげたい」と言ってもらえたことです。この言葉は、一生忘れられない、私の宝物となりました。
様々なレベルで都市開発に携われるのが、この仕事の面白さです。国、地方自治体、民間企業等が、どんな想いや考えを持っているのか。また、全国の様々な場所でどのような課題があり、その解決に向けて、どのような取り組みが進められているのか、各現場では何が必要とされているのかなど、多角的に捉えながら、それを仕事につなげていくことができます。
今後は、多様な業務を通じて蓄積されていく知識や経験を生かし、どのようなプロジェクトにおいても揺らぐことがない自分ならではのコンサルティングの形をつくっていきたいと考えています。各プロジェクトにおいて、その特徴や条件などは様々です。そのままの形で汎用が可能、それが必ず正解となる手法というものはありません。でも、一人のコンサルタントとして、自分らしいコンサルティングの形を見つけていきたい。そう想いながら毎日の業務に取り組んでいます。