2025年、SMBCグループのシステムを運用する日本総研情報サービスが日本総研と合併。安定的なシステム運用のために、運用技術の向上や開発との連携はますます重要に。開発と運用機能の一体運営体制によって、ITサービスの迅速な提供やレジリエンスの強化をめざします。大規模金融システムを支える=社会や経済を根本から支える仕事です。
大規模金融システムを動かし続けるためにどうしていくべきか、社員一人ひとりが主体的に取り組んでいます。 システム運用本部はシステム運用業務、運用にかかわる開発業務、セキュリティ監視業務、データセンター管理運営業務を担う部署です。
4つの専門職種
SMBCグループ各社の巨大な金融システム。その“安定稼働”を守るのがシステム運用エンジニアの使命です。 社会や経済の根幹を支える金融インフラは、一度止まれば大きな影響が生まれます。私たちは24時間365日、システムを動かし、トラブルが起こる前に察知し、障害時には即座に対応する“最後の砦”として存在しています。 一見地道なようでいて、社会を動かす重大な責任。だからこそ、システム全体を俯瞰する力、複数の関係者と連携をとるコミュニケーション力、課題を見抜き改善提案を行う力が求められます。経験を重ねることで、インフラ全体を読み解き動かせる運用のプロフェッショナルとしてだけでなく、インフラ設計やマネジメント、セキュリティなど多彩なキャリアへの道が広がっています。
システムの運用の現場には「こうすればもっと効率的にできる」「ミスを減らしたい」という課題が日々存在します。 運用開発エンジニアは、そんな運用の現場から見える課題に向き合い、ツールやスクリプトを開発して業務を自動化・効率化していきます。一般的な開発部門が“サービスやプロダクトそのもの”をつくるのに対し、私たちは「運用の仕組み」を技術で進化させる開発を担います。「手作業で行っていた監視や復旧作業を自動化する」「ミスが起きにくい仕組みをつくる」など、裏方ながらも運用現場の力を底上げする存在です。 運用の視点と技術力、両方を兼ね備えたスペシャリストが求められます。
進化し続けるサイバー攻撃の脅威。そんな目に見えない敵から、SMBCグループを守るのがセキュリティアナリストの仕事です。 私たちの運用部門では、SOC(Security Operation Center)という専門チームを運営し、24時間体制でSMBCグループ全体の安全を監視・分析。「各種セキュリティ機器の監視分析」「脅威情報の収集」「フィッシングサイト対応」など、まさにサイバー空間のガードマンとして機能しています。 攻撃の手口は日々変化するため、常に最新の技術や知識が必要であり、スキルを磨き続けられる領域です。 「自分の働きが会社や社会を守っている」という実感が、仕事のやりがいそのもの。セキュリティ分野に興味がある、社会貢献度の高い仕事がしたい、そんな人にぴったりのフィールドです。
クラウドやインターネットが当たり前の時代。その裏側で、社会を支えるITシステムが集まる場所、それがデータセンターです。 ここでは、サーバやネットワーク機器だけでなく、電力や空調、セキュリティといった“生命線”を守る仕組みが整えられています。 ファシリティエンジニアの役割は、この巨大なITの心臓部を支え続けること。日々の設備メンテナンス、トラブル対応、そして地震などの災害対策まで――社会を止めないためのあらゆる工夫と技術が求められます。 さらに最近では、AIを活用した空調管理や、自然エネルギーによる電力供給など、スケールの大きなフィールドで、あなたのアイデアを実現できる仕事です。
運用からスタートしても、キャリアは多種多様です。 「幅広く経験してゼネラリストに」も、「専門分野を極めてスペシャリストに」も、自分らしい道を選べます。 さらに、SMBCグループ各社への出向や、大規模プロジェクト参画など、成長のチャンスがたくさんあります。
CASE 1
ゼネラリスト&マネジメント型(Aさん)
「幅広く挑戦したい」 「チームをまとめる仕事がしたい」
複数のシステムを担当して知見を広げ、マネジメント力を磨きながらキャリアアップ
CASE 2
スペシャリスト型(Bさん)
「特定分野を極めたい」 「ライフイベントも大切にしたい」
専門性を深めながら、ライフステージに合わせた働き方も実現
S. Kimura
所属:システム運用 研究科/学部:現代社会学部 入社:2020年入社
一番の決め手は、面接で出会った社員の皆さんの人柄でした。面接官の方々が親身に話を聞いてくれて、会うたびに「この人たちと一緒に働きたい!」と思うようになりました。また、運用と開発の両方の部署で経験を積めるのも魅力的でした。
「システム更改」という仕事をしています。スマホのアップデートのように、古くなった金融システムを新しくする作業です。準備だけで1〜2年かかる大きなプロジェクトに新人から参加できるのが面白いところ。もしミスがあると大変なことになるので、慎重な性格や実直さがとても重要なんです。
管理職
H. Higashi
所属:SOC 研究科/学部:情報系専門学校 入社:1998年入社
2018年から会社初の「SOC(サイバーセキュリティ)チーム」を立ち上げました。ハッカーやサイバー攻撃から会社を24時間体制で守る専門チームです。
セキュリティの専門知識を持つ社員が少ない中で、興味のある人を集め、一から教育プログラムを作成。何度も改善しながら人材育成に取り組んでいます。
SOCは新しい領域だからこそ、チャレンジ精神が活かせる場。会社と社会を守るやりがいを感じながら、一緒に成長しませんか。
実施時期:2025年10月~2026年2月 対象学年:大学生・大学院生(学部不問)
システム運用エンジニアになりきり、実際の業務を疑似体験できるプログラムです。 金融システムを守る「止めない仕組み」をどう実現するのか。トラブル対応や改善提案など、現場さながらの課題に取り組みながら、運用の面白さと重要性を実感してください。
イベントを通してお伝えしたいこと: 「IT運用は、社会や経済の根幹を支える重要な仕事であること」 「安定とスピードを両立する運用の技術力とやりがい」を知ってほしい。将来のキャリアを考えるきっかけとして、ぜひご参加ください。