総合証券初、米国株取引を刷新。
リアルタイム決済という高い壁へ
2年に及ぶ巨大開発を完遂させた
結集した個の力が生んだ成功の軌跡。

01

イントロダクション

2020年3月、現在の証券システム領域(NKSOL部門)の前身となる部門で、部署横断型のプロジェクトチームが発足しました。各部署の精鋭メンバーが招集され、総合証券会社では国内初となる「リアルタイムでの米国株式取引サービス提供」を目指す、総工数1,000人月超というビッグプロジェクト。2年を超える長期の開発期間では、コロナ禍による環境変化や納期の遵守など多くの課題が発生しましたが、チーム一体となって乗り越え、無事にサービスリリースを果たしました。チャレンジを続けた4人がプロジェクトへの思いを語ります。※所属部署は取材当時のものです。

MEMBER

  • Y.S 2011年 新卒入社
    オンライントレードシステム部

    本プロジェクトのマネージャー。コロナ禍で状況が目まぐるしく変わる中、2年を超える大型プロジェクトを完遂させた。自己評価は「打たれ強い」。

  • T.K 2013年 新卒入社
    証券業務システム三部

    チームリーダーとして基幹システム部分を担当。チームメンバーを大事にする、心熱きリーダーとしてプロジェクトを支える。自己評価は「協調性」。

  • S.N 2012年 新卒入社
    基盤システム部

    チームリーダーとしてシステム基盤部分を担当。納得いくまでやりこむタイプ。ゲートウェイシステムのプロフェッショナル。自己評価は「周りのひとに恵まれやすい」。

  • S.T 2013年 新卒入社
    オンライントレードシステム部

    チームリーダーとしてオンライントレード部分を担当。細かいことをコツコツやれる努力家タイプ。一見クールだがハートは熱い。自己評価は「几帳面」。

02

プロジェクトの始まり、
期待と不安

プロジェクト開始時の印象はどうでしたか。

Y.S

リアルタイムでの米国株式取引を行いたいという話は以前から出ていました。まずはプロジェクトを立ち上げる前に、事前に検討してくれないかと声がかかり、ちょっと大変そうだけれど、外国株式システムについて知見があったので、そこまで気負わず検討に入りました。 ただ、具体的になっていくにつれて、難しさ、規模の大きさ、納期など大丈夫かなと少し不安になりました。

S.T

私の場合、オンライントレードでの株式システム開発・保守という自分の経験が活かせると思いましたし、新しいサービスなので前向きな気持ちで取り組もうと思いました。確かにY.Sさんが言うように、具体化していくにつれて不安も感じていました(笑)

T.K

最初の印象は、リアルタイムでの米国株式取引ということで、ニーズが高いサービスなので「絶対やるぞ」と意気込んでいましたね。やはり、みんなが言っているように、これまで経験してきたプロジェクトよりも難易度が高く、納期も遵守しなければならないので、相当厳しいプロジェクトになると感じながらスタートしました。

S.N

もともと、国内の証券取引所とのシステム接続を手掛けてきた経験があったので、このプロジェクトに呼ばれるのは私だろうと(笑)。米国市場との接続ということで、システム稼働時間が昼夜逆転することには興味をひかれました。どんなシステムになるのかワクワクしながら参加したことを覚えています。

03

困難を乗り越えて、
プロジェクトへの挑戦

開発期間中、どのような苦労がありましたか。

Y.S

正直なところ、これほど大規模なプロジェクトのマネージャーを務めたことがなく、最初は戸惑うこともありました。タイトなスケジュールを組んで進めていたので、やはりそこが一番のリスクだと思いました。 また、事前検討、要件定義の工程で、コロナ禍による緊急事態宣言に入り、働き方が変わって、自分たちも右往左往しながら手探り状態でしたね。

S.N

納期が迫った本番前のパフォーマンステスト。そのときに不具合が見つかり、本番まで余裕がない状況で修正に取り組んだ経験が一番印象に残っていますね。システム基盤部分は、性能要件を絶対満たさなければならないという使命がありますので、他のチームや部門の先輩社員にも協力を仰ぎながら、問題解決に取り組みました。

T.K

システムテスト(システム間でデータを連携して実施するテスト)の初期段階で冷や汗をかきました。S.Tさんたちが開発したオンライントレードでの取引データを基幹システムで取り込んで処理を行うのですが、重要な処理で毎日複数件の不具合が見つかる状況が2~3週間続きました。その期間は本当に大変でしたね。 システムテストの最後の段階で、ようやく処理がスムーズに稼働し、「今日は不具合がなかった」という当たり前のことが、とても嬉しかったです。

S.T

テストでの不具合対応は、本当に大変でした。もう一つ難しかったのは、相手は当然ですが外国企業だったことです。交渉や打ち合わせは、もちろん世界共通言語の英語で行います。ほとんどが翻訳機を使いながらのやり取りで、ちょっと戸惑いがありました。

Y.S

そうですね、そこもポイントでした。外国企業との仕事では、契約関係の会議などは証券会社の方の仲介で、通訳・翻訳の方を手配いただいたりしましたが、直接やり取りする場面もありました。認識のズレを避けるために、かなり気を遣いました。

04

このチームの強さって、
なんだろう

チームの連携や強みを感じる場面はありましたか。

Y.S

他部署と連携して仕事をする機会が多いので、横のつながりが強い文化があります。今回は、まさに多くの部署と協業したビッグプロジェクト。その強みが存分に発揮できました。

S.T

私は技術的なことは詳しいつもりですが、社外の方との調整・交渉には少し苦手意識があって、そこはY.SさんやT.Kさんがフォローしてくれました。また、S.Nさんがシステム基盤部分をしっかり構築してくれて、エキスパート達が、チームでそれぞれの強みを発揮している感じでしたね。

T.K

今回のプロジェクトは、やはりここにいるメンバーが最初から最後まで責任を持ってやりきったことが大きいですね。全員に「最後までやるぞ!」という強い意志がありました。

S.N

お互いがシステムを理解しているエキスパートなので、話が早かったですね。積極的にコミュニケーションを取り、助け合うことで、チーム全体が強くなっていくのを実感しました。

05

リリースの時が来た、
安堵と達成感

無事にサービスが動き出した時の気持ちを教えてください。

Y.S

想定以上の苦労がありましたが、リリース初日の処理が無事に終わった時は本当にほっとしました。リリース時には、ありきたりですけど私はやりきったという思い、達成感がありましたね。リリース初日は夜間から翌朝までシステム稼働を見守り、1日の処理が無事に終わったときには、本当にほっとしました。

T.K

たしかに、リリース初日は、メンバーが揃ってドキドキしながら見守っていましたね(笑)。「お客さまの取引が入った!入ってる入ってる!」と言いながら、みんなで盛り上がりました。リリース時はいつも感じるのですが、本番初回がうまくいって、本当に安心したのを覚えています。

S.T

正直、かなり感動しました。遠く離れた米国市場にきちんと注文がつながるのかなというドキドキがありましたが、自分が開発したシステムで、注文データが処理されたことを目の当たりにして、改めてすごく感動しました。

S.N

自分もS.Tさんと同じく注文がつながるのかドキドキしながら見守っていました。システム基盤担当者としては、どの開発でも最初の1件目の処理は緊張しますね。とりあえず、ホッとしたというのが一番の感想ですね。

06

プロジェクトを終えて、
それぞれの想いとこれから

この経験は今後どのように活きていくでしょうか。

Y.S

総合証券会社で国内初となる「リアルタイムでの米国株取引サービス」という重要なプロジェクトに携われて、証券会社のサービス向上にも貢献できたと感じています。私自身も、この規模のプロジェクトマネージャーを初めて経験し、最後までやり遂げたことで、自分の経験値がかなり上がったかなと感じています。みなさんはどうですか。

S.N

自分もシステムエンジニアとして一段階レベルアップしたと感じています。今回のプロジェクトの経験は、他のプロジェクトへ参加するときの自信となるはずです。これからも新しいシステムや商品サービスをつくる際には、ゲートウェイシステム部分については私に任せて欲しいと思っています。

S.T

やりきったことでユーザーからの信頼も深まりました。チームで一つの目標を目指す楽しさを、ぜひこれから入る方にも体験してほしいです。

T.K

今までやってきたプロジェクトと比べて、はるかに難易度の高いプロジェクトでしたので、やり遂げたことで、自分自身の成長につながったと思っています。オンライントレードから連携される米国株取引データについて、基幹システムの中でどのように処理していくのがベストなのか、今回いろいろ追求しました。結果的に、担当しているシステムに関する理解が深まったと感じています。

Y.S

それぞれの想いとともに、プロジェクトを完遂しました。みなさんそれぞれに困難や楽しさがあったと思いますが、今回の経験を生かして、また新しいプロジェクトやサービスの提供に積極的に参画できることを願っています。本当にみなさん、お疲れさまでした。